いいこともわるいことも

昨日、田舎のおじちゃんが亡くなりました。
ゴロちゃんの大叔父に当たる方です。
心臓を悪くして入院し、先日退院してきたところでした。
入院中からずっと、お餅が食べたいと言っていて、
やっとお医者さんからお許しが出て、お餅を食べて・・・


お餅をのどに詰まらせたのです。


病気で苦しんだのではなく、ひとりぼっちでもなく、
大好きな、一番食べたかったものを食べて亡くなったのだから、
本望だったと思います。


もともとは身体が弱く、学校に通う事もできなかったおじちゃん。
私が物心ついた時にはそんな面影はなく、逞しい人でした。
お米や野菜を育て、山の恵みの山菜やきのこを採り、
農閑期は草鞋をつくり、籠を編み、よく働く人でした。
お世辞のひとつも言えず、褒められるのが苦手で、
たまに見せる、照れた笑顔が愛おしいおじちゃんでした。
年に一度、お盆に会うだけでしたが、いつも変わらず迎えてくれました。
変り者と専らの評判で、エピソードも次々と思い出されるのですが・・・
もう会えないのが淋しいです。


新盆にはきっと会いにいくからね、おじちゃん。